市民の風・北海道による「市民と野党の共同街頭演説会」。冷たい風に負けない熱気! いろんな苦労を経験したからこそ、何としても新しい政治に変えたい。まさに1日1日が勝負です。
元札幌市長・上田文雄共同代表の「安保法制が成立させられ、今や防衛費2%枠の突破や敵基地攻撃能力を持とうという議論まで起きている。戦争するような国にしてはならない」と、力を込めたあいさつから始まり、各党の代表が訴え。立憲・道連幹事長の梶谷大志道議、社民・比例予定候補の豊巻絹子さん、れいわ・比例予定候補のもんべつ芳夫さん、市民ネット・共同代表の石川さわ子札幌市議、そして日本共産党からは私がマイクを握りました。
これまでも何度か共同街頭演説はありましたが、参加された方々の顔の本気さが、これまで以上に迫ってきました。100点満点の共闘にはならなくても、野党がバラバラにされた4年前の総選挙から見れば、政策での一致点が広がり、政権協力の合意までされたことは大きな前進です。「オール沖縄といっても、お互いに『腹6分目』なんだよ」と、赤嶺政賢衆議院議員から教えてもらった言葉を思い出します。
多くの方がコロナ禍で傷つき、自己責任のもと国民を突き放す自公政権への不満は強まっています。問われてきたのは野党の本気さです。単なる数合わせでなく、政策を一致してたたかうのですから野合などとの批判も当たらない。「立憲と共産では基本理念が違う」という指摘も、その違いがあるからこそ共通政策を実現するうえでの閣外協力なのです。堂々と私は「市民と野党で政権交代を」と訴えていきたい。
先だって党道委員会主催の「アイヌ民族の人権を考える集い」も開かれ、私が開会・閉会あいさつ。石井ポンぺさん(アイヌ民族の権利を取り戻すウコ・チャランケの会)・小川早苗さん(アイヌ文化伝承の会手作りウタラ)・北原モコットゥナㇱさん(北海道大学・先住民研究センター准教授)・丸山博さん(室蘭工業大学名誉教授・アイヌ政策検討市民会議代表)・紙智子参議院議員(日本共産党先住民(アイヌ)の権利委員会責任者)が、スピーカーを引き受けてくださいました。
石井さん・小川さんからの実際に経験したアイヌ民族が受けた差別の話に胸が痛みましたが、小川さんの「和人とアイヌが助け合える社会を願っています」との言葉に救われました。ルーツは和人の私ですが、人間の尊厳という共通の土俵に立てばば、必ず道は開かれると確信しました。北原さんのアイヌ施策の具体的な提起や、丸山さんの「民族」を問う定義そもそも論にはハッとしましたし、紙議員からは国政の到達点がよくわかる報告がありました。
党道委員会による「集い」は、昨年9月に続くものです。このような機会を重ねることで、政策的にも運動面でも厚みを増してきていることを実感しています。アイヌ施策やロシアとの領土問題は、北海道からの発信なくして国政上の課題にはなっていきません。貴重の話し合いができたことに心から感謝して、国政の場で必ず反映していきたい。
【今日の句】勢いをつけて 政権交代へ