中小河川の氾濫から東京を守る:地下調整池の整備

 台風19号の猛威と被害の大きさを見るとき、天災の怖さを実感させられるとともに、日頃からの備えが大切であることを痛感した。 また、避難指示については、発令が早すぎるくらいのほうがよい。堤防が決壊すると一気に濁流が押し寄せ、逃げる時間がない。 最近は、過去最大級の台風、記録的な猛暑、記録的な集中豪雨、記録的な長雨、など、「記録的」と形容されるような異常気象が続いている。 東京のような大都市は、集中豪雨に弱いと言われているが、私は、都知事地代に対策を加速化させた。従来は、時間50ミリの降雨に対応できるように、護岸の整備、調節池や分水路の建設を行ってきた。 河川の水量が増したときに、地下に巨大なプールを作って、そこに水を誘導して一時的に貯め、氾濫を防止するシステムが調節池である。50ミリまでは、河道で、それを超える部分を調節池で対応するようにした。 しかし、最近の降雨特性や浸水被害の発生状況を見ると、それ以上の対策が不可欠であり、標整備水準を引き上げ、区部では75ミリ、多摩部では65ミリの降雨に対応続きをみる

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