『東京終了』という本を上梓した。それは、パフォーマンスとデマゴギーの小池都政がこのまま続くと、「東京は終わる」という危機感を持ったからです。 小池知事は、就任するや否や豊洲の中央卸売市場、五輪競技施設などを壊しにかかりましたが、それこそ中身のない大衆扇動にすぎず、都民の貴重な時間とお金を浪費したのみでした。そして、結局は、私が遂行した所期の計画に落ち着かざるをえなかったのです。 その後も小池都政下で、都市計画をはじめ、東京を世界一にするために私が始めた諸施策が次々と棚上げにされてしまいました。呆然とするとともに、怒りの念すらこみ上げてきました。しかし、マスコミはなぜか小池批判を避けてきました。 ところが、予期せぬ出来事が起こりました。それは、新型コロナウイルスでの発生です。あっという間に世界中に感染が拡大し、パフォーマンスのみで実質を伴わない空虚な小池都政を直撃したのです。 私は、厚生労働大臣として、2009年に流行した新型インフルエンザに全力をあげて対応した経験があります。試行錯誤の連続でしたが、厚労大臣に政府の権限を集中させることによって、感染拡大を迅速に抑え、早期に収束させることに成功しました。 そのときの経験を念頭に、政府や東京都のコロナ対策を毎日細かく点検しましたが、多くの問題点が浮かび上がってきました。私は、公の世界に出ることも、マスコミに登場することもほとんど無い生活をしていましたが、余りの惨状に黙って続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』