韓国に実効支配される竹島・・・その歴史的考察

 竹島は、韓国では「独島(ドクト)」と呼称し、日本との間で領有権が争われているが、現在は韓国が占拠し実効支配を続けている。韓国では、愛国歌「独島は我が地」が合唱され、李明博大統領が上陸するなど着々と手を打ってきたが、日本国民の関心も政府の政策も今ひとつ盛り上がっていない。その違いが、韓国に実効支配を許したのである。 日韓関係が良好なときには、竹島を巡って争うことのマイナスが両国の指導者に意識されていた。1962年10月、金鍾泌中央情報部長は、池田勇人総理や大平正芳外相との会談の席で「カモメが糞をしているだけの竹島など爆破してなくしてしまおう」と提案したという。 江戸時代にも、同じようなことを言った日本の指導者がいる。鬱陵島や竹島について、1695(元禄8)年12月25日、老中阿部豊後守正武は対馬藩家老の平田直右衛門に、「鮑取りに行くだけの無益な島のごときで、日本と朝鮮の両国関係がもつれてしまい、ねじれた関係が解けずに凝り固まって、これまで継続してきた友好関係が断絶するのもよくなかろう」と喝破した。 阿部正武も金鍾泌も、小さな島よりも、日韓関係が大事だと認識していたが、今は全く逆の状況で、日韓関係は最悪であり、小さな島すら紛争拡大の道具となろうとしている。 歴史を振り返る。徳川幕府は、鬱陵島(当時は竹島と呼んだ)と竹島(当時は松島と呼んだ)は一体のものとして認識しており、二島とも朝鮮続きをみる

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