12月定例県議会が閉会しましたが・・・

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

12月20日に12月定例千葉県議会が閉会いたしました。

 

今回の議会では森田知事の災害対応に関する指摘を中心にすべての会派から厳しい質疑が行われました。

 

我が会派としても電源の確保などについて一般質問にて谷田川議員から質疑を行い、私は文教常任委員会にて防災教育について質疑を行いましたが、引き続き行政に働きかけをしていく予定です。

 

閉会後に開催された予算委員会理事会において残念なことがありました。来年2月定例県議会で行われる予算委員会に関することです。

 

千葉県議会では予算委員会は3日間あります。

予算案の提出者である森田知事の出席が義務付けられているのは1日目の総括質疑のみ。2日目と3日目は一般質疑となります。

 

よって、これまでずっとすべての会派と会派に所属しない無所属議員全員が森田知事に対して初日に質問を行うことができました。

もちろん我々の会派もです。

 

そして、前任期中にこれまでチバテレビで3日間生中継をしていたものを自民党の案により初日の総括質疑のみのテレビ中継となりました。

その際は公明党、共産党、当時の民進党など複数会派が議会運営委員会で初日のみのテレビ中継に反対しましたが、数の論理で1日目のみとなりました。

 

そして、改選後初の来年の予算委員会について、自民党から予算委員会理事会において、

●日本共産党(2名)、●我々・千翔会(2名)、●一人会派(6名)、●会派に所属しない無所属議員4名

は初日の総括質疑は『ナシ』という案が出され、その場で採決をされてしまいました。

 

二元代表制である地方議会において、多数党に所属をしないと予算案の提出者である森田知事に質問をする機会すらも失うということに対し、

日本共産党、千翔会、平和の党、社民党、千葉県民の声、市民ネット、リベラル民主の会、北総ダッシュの会

の連名で予算委員会委員長に撤回を申し入れました。

 

つまり合計14名の議員が予算委員会で総括質疑を行う権利すらも失ったということになります。

改選によって無所属系議員が多く当選してきたことは民意の表れでもあります。
 

ただし、自民党がこの案を提出した背景として、千葉県議会の予算委員会では会派等の人数によって時間等が割り振られるために、一人会派や会派に所属しない無所属議員は3日間に分けると1日4分程度(答弁含)しか質疑ができないため、1日(4分×3日間分=1日で12分)にした方がより深い議論ができるだろうというものでした。

 

一方で複数議員で会派を組んでいる日本共産党や我々は3日間に分けても毎回15分程度の時間が割り振られ、我々2会派は決算審査特別委員会の委員にも選任されているので、ここまで切り捨てられたことに対しては遺憾でした。

全議員が県民の負託によって平等に当選してきているにも関わらず、こういったことが続くと、国と同じ一強のような状態に疑問を抱かざるを得ません。

 

何より残念であったのは、我々が初日に質問をしなくなったことにより初日にテレビにうつって質疑をする時間が長くなった国政野党政党に所属する立憲民主党千葉県議会議員会と千葉民主の会(国でいう国民民主党系列の会派)が自民党案に賛成をしたことでした。

 

少数意見や多様性を大切にとうたっているはずの国政で言ういわゆる野党政党に所属をする一部議員の言動には、正直度々驚かされます。

 

色々と大変なことはありますが、それでも、私たちはやるべきことは是々非々の立場でしっかりと行い、県議会の現状をお伝えしていくことを使命と捉え、議会改革の必要性を県民の皆様に訴えながら頑張っていきます。