こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日は急きょ、梅村みずほ議員のピンチヒッターで決算委員会に登壇し、「旭川14歳少女いじめ凍死事件」について取り上げました。
大きな反響をいただいておりますが、こちらは梅村議員が熱心に調査をされ、その結果を私に託してくれたものだということを始めに申し上げておきたいと存じます。
「娘の遺体は凍っていた」14歳少女がマイナス17℃の旭川で凍死 背景に上級生の凄惨イジメ《母親が涙の告白》
https://bunshun.jp/articles/-/44765衝撃的な週間文春報道により、大きな注目を集めているこの事件。学校・教育委員会の対応については不可解な点が多数あるのですが、今回は
・いじめ被害を訴えた被害生徒の親が「弁護士同席で話し合いをしたい」と申し出たのに、学校側が拒絶したこと
・加害生徒に行った「聞き取り調査」の結果を、弁護士照会制度に則り開示請求したのに、学校側が3度に渡り拒否をしたこと
・いじめの発生した学校で保護者説明会が予定されているにもかかわらず、被害者の親には案内がなく、希望しても参加ができない可能性が高いことなどの問題点を指摘し、文科省としての見解と、今後の対応について萩生田文科大臣に問いました。
これに対して萩生田大臣は「調査中」「個別のケースにはお答えできない」という紋切型の回答ではなく、
「弁護士の同席についてはしっかり対応をするべきだった」
「調査に時間がかかりすぎているという想いはある」
「一義的には現場や自治体が調査することだが、状況によっては私も含めた政務三役など、文科省が人員派遣をすることも考えられる」
(要旨)という、かなり踏み込んだ答弁がありました。詳細は上記の動画をご覧いただければと思います。
2012年に滋賀県大津市で中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した事件では、当時の平野文科大臣が「調査の進展次第では文科省が直接、大津市教育委員会への調査に乗り出す」と発言したことがあります。
その事例を引きながら質問をしたわけですが、「私を含めた政務三役が現場に入ることも考えられる」というコメントからは、萩生田大臣が強く問題意識を持っていることが伺えました。
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ただ、国会で取り上げたことによって、すぐさまこの問題が解決に向かうわけではありません。
未成年同士の繊細な事案でもありますから、調査にはまだ時間がかかることも予想されます。
本件については、我々も引き続きしっかりと注視をし、被害者側に徹底的に寄り添い、かつ加害者にもきちんと更生の機会が与えられ、学校現場・行政の不可解・不適切な対応が厳に改善される結果となるよう尽力を続けてまいります。
それでは、また明日。