小川前橋市長が出席する「市民との公開対話集会」なるものを「意味がない」と断じた理由:②

2025年11月12日:パート2 19時半を過ぎたところ。新幹線で高崎に向かっている。「あかぎ会」のメンバーである4人の現職官僚との意見交換会は、なかなか面白かった。皆さん、知事との懇談にお付き合い頂き、ありがとうございました!(感謝) その後の総会(懇親会)にも参加。来賓挨拶の後、しばらく参加者と歓談して、会場を出た。 さて、報道によると、「まえばしCITYエフエム」が主催する「前橋市民と小川市長の公開対話集会」なるものは、11月14日(金)と15日(土)の2回、開催されるとのこと。対象は前橋市民で、各回300人。先着順で、定員に達し次第、募集を終了するそうだ。 地元のコミュニティーFM局に会の運営をお願いしたのは、公平性や中立性を担保するためだと説明されている。 公開対話集会の案内を見て、真っ先に心に浮かぶ疑問は、なぜ「先着順」にする必要があるのかという点だ。応募した全員を対象に「厳密な抽選」で出席者を選んだほうが、まだ「市民の本当の声」に近づけるのではないだろうか? 加えて、指定されている受付先が、電話2ヶ所とインターネットの3ヶ所あるのも、腑に落ちない。先着順って、どんなルールで振り分けるのだろうか? 最も驚くべきは、電話の受付先の1つに、小川市長自身の事務所が入っていることだ。(ガクッ)これで、どうやって公平性や透明性を担保出来るというのだろうか?(苦笑) 複数の記者が、「口では中立性とか公平性とか言っても、市長の事務所が受付先に入っているその1点で、アウトですね。信憑性が疑われますから」と笑っていた。 まえばしエフエムには、若いスタッフも多いと聞いた。誰からも、「このやり方、まずいんじゃないか?」という意見は出なかったのだろうか? 繰り返すが、最大の問題は、参加者を「先着順」で決め、しかも応募の受付先に市長自身の事務所が含まれていることで、(前回の対話集会と同様に)「最初から小川市長を応援している一部の人たちを、集会に送り込める」仕組みになっていることだ。 ラジオ局の受付のほうでは、正確な先着順を出せるかもしれない。が、例えば、「それより先に小川事務所への申し込みが各回、100人ありました」と言えば、その100人が動員されることになる。そうでしょう? 万一、自分が小川市長と同じ立場(実際にはあり得ないが)だったと続きをみる

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