2022年1月16日:パート2 19時30分。高崎の自宅にいる。夕食後のお茶を飲みながら、パソコンの電源を入れた。 今晩の夕食は、群馬の豚を使った生姜焼き。生姜焼きというか、生姜煮(?)みたいな不思議な料理だった。(苦笑)が、これはこれで、かなり美味しかった。え?生姜焼き定食には定番のキャベツも、たっぷり食べた。もちろん、群馬県産だ。 さて、群馬県はこれまで政府の新型コロナ対策を一貫して支持して来た。知事の会見で政府の対応に関する評価を聞かれる度に、次のような発言を繰り返して来た。 「過去に経験したことのない未曾有の状況だ。何をやっても批判される難しい空気の中で、政府には、精一杯の対応をしていただいていると思う。その見方は、岸田内閣になっても変わらない。県に対する国の様々な支援には感謝しているし、評価している。」 「知事としての基本姿勢は、政府に文句を言うことではなく、政府と力を合わせてコロナを封じ込めることだ。県単独では出来ないことも多い。引き続き、国との連携を重視していきたい!」 こうした県の基本方針は、今後も変わらない。岸田内閣の手腕にも、大いに期待している。が、そのことを断った上で、現場のプレーヤーである知事として、「岸田首相に強くお願いしたい2つのこと」を率直に書かせてもらう。 NHKが毎日、更新している「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」を、改めてチェックしてみた。最新の数値だと、群馬県は全国で14位。思ったより時間を要しているものの、(全国の感染状況を考えると)今週中には、20位前後まで後退する可能性が高い。群馬以外の地域でも、より急激なペースで感染者が増加しているからだ。 昨年の12月、その群馬県で(前述したNHK発表の)人口比の感染者数が全国最多になっていた時期があった。全国的な感染者数が急減していた時期とはいえ、群馬より人口や経済規模が大きい上に、ワクチン接種率が群馬より低かった多くの都道府県の数値を、20日近く(?)上回っていたのだ。 もちろん、当時の1日あたりの感染者数や病床稼働率等から見て、県内の医療提供体制に影響を及ぼすようなレベルではなかった。直ちに「警戒度」を上げるような窮地に陥っていたわけではない。が、そうは言っても、暫くの間、「人口比の感染者数が全国で最も多い」状況が続いていたのだ。 知事として、「県民の皆さんに少しでも不安を与えていたと続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』