今年はロシアによるウクライナ侵攻という誰もが想定すらしなかった事態が起こりました。食料やエネルギー価格を中心とした商品市況価格の高騰を通じて、世界経済と金融市場に大きなショックを与えるとともに、市民生活にも多大な影響が出ました。生活や経済で苦しむ方々に本当に寄り添うことができたのか課題を残した都市でもありました。
一方、横井利明は市民の皆様や議会、また県関係者からの要望、そして自らの政策実現のため、連日のように市役所や県庁等を走り回る1年でもありました。それでは、この1年を振り帰ってみたいと思います。
■ 愛知県・名古屋市の調整役として奔走
愛知県と名古屋市の調整には相当時間を要した。新型コロナウイルス対応に関する県市の調整、愛知県体育館と市の計画との整合、ステーションAi関連、市東部地域における肢体不自由者のための特別支援学校の整備に関する調整、名古屋市におけるジブリを活かしたまちづくり、名古屋港管理組合の組織改革など、かかわったほぼすべての課題整理ができた1年だった。
一方で、リニア開通を見据えた名古屋駅周辺のまちづくりの県市の調整が未だ不十分なこと、「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員会が、名古屋市に未払いの負担金を支払うよう求めた訴訟の調整ができなかったことは本当に残念だった。
■ 感染者が1人でも出たら保育園において2週間休園措置の見直しに尽力
昨年度から本年2月まで名古屋市は、保育園・幼稚園で新型コロナウイルスの感染者が1人でも確認された場合、陽性者が最終登園した日から2週間の休園措置を求めていた。しかし、本来、子どもたちや保護者の方々の支援を期待されているはずの保育園の臨時休園は、保護者の就労など社会的にも甚大な影響があることから、由々しき事態となっていた。
そこで、私が経営する保育園において、新型コロナの感染対策として「バブル方式」を導入。あわせて保育士は子どもたちと一緒に給食を摂らない方針(複数担任制)に見直すこと等により、園内感染のリスクを極力低減。園児が仮に家庭等で感染しても休園しないことを保護者や名古屋市に対して説明した。1か月間、感染者が出ても休園しない措置が安全なことを確認し、名古屋市も保育園や幼稚園を休園しない方針にあらためた。
■ 学区連絡協議会によるパークマネジメントの実現
公園という資産を活かし収益を上げることで、税金の投入なく、公園を適正に安心安全で快適に維持管理するシステムを市に提案。12月には学区連絡協議会による公園運営委員会を立ち上げるなど、4月1日の事業開始に向け順調に進んでいる。実現すれば国内初の仕組みとなる。
なお、収入源として公園名称・公園施設名称の売却、公園遊具に広告表示、自販機の設置、デジタルサイネージの導入、公園利用データの統計利用、民間企業等による事業展開、キッチンカーなど複合的な収入源を見込む。
一方で、支出として、清掃や除草・維持管理に従事する高齢者の雇用(人件費)、ICTを活用した入退管理システムの導入(都市公園では初)、熱中症対策としてミストシャワーの設置、ホームページの作成、スマホでの利用申し込みシステムの導入などを進めている。
■ プロスポーツの推進
現在、武田テバファーマ(本社:イスラエル)が有する武田テバオーシャンアリーナ(港区金城ふ頭)の名古屋市譲渡に向けた交渉が大詰めを迎えている。オーシャンアリーナは大洋薬品工業が40億円かけて2006年に建設した世界有数のフットサルコート。名古屋オーシャンズ(フットサルチーム)が本拠地として活動していたが2020年に撤退。現在はあまり利用されていない。
昨今、フットサルやバスケット、卓球やハンドボールのプロ化の大きなうねりの中で、プロコートのない名古屋市からどんどんプロチームが撤退する動きが出ていた。
しかし、プロチームを核とした小中学生を中心としたスクールの実施やクリニックが展開されるなど、プロスポーツがスポーツ環境の整備に欠かせない存在であることは周知の事実。さらに、市内への多数のスポーツ観戦者の誘致が可能となるなど、スポーツ観光行政にも多大な貢献が期待されている。
現在、横井が中心となりプロスポーツの方々が主体となって、維持管理に税を必要としない仕組みができないか検討を重ねている。
■ 防災の推進
山崎川・天白川で引き続き鋼矢板二重締切工による地震、津波、高潮、洪水対策を進めている。東日本大震災の津波でただ一つ破壊を免れた工法であり市民の安心感は確実に高まっている。さらに、大江川では埋め立てに向けた環境影響評価が進むなど、災害対策・まちづくりが進められている。課題は堀川における津波対策。
■ 講演活動に積極的に参加
自らの経験を活かした講演活動を各地で展開している。議会関係者や自治体関係者、医療関係者、福祉関係者、建設業の方々などなど。
■ 山崎水処理センター改築事業
留水処理センター(中区)、熱田水処理センター(熱田区)、伝馬町水処理センター(瑞穂区)を廃止し山崎水処理センターに集約化する事業に関し、悪臭対策等について住民意見の集約を行うとともに、いかにまちづくりに活かすことができるかについて調査検討を進めた。住民意見の集約がまとまりつつある段階だ。
■ 熱中放課後
ユーチューブ等を通した広報活動に取り組んだ。なかなか視聴者数が伸びない中で現在、試行錯誤の段階。
■ ご挨拶
横井利明オフィシャルブログにお付き合いいただきましたみなさま、1年間本当にありがとうございました。いただいたご意見はすべて拝読させていただきました。みなさまのご意見・ご要望は、今後の政治活動にしっかり活かしてまいります。
来年がみなさんにとってさらにいい年となるよう祈念いたします。引き続きご指導を賜りますようよろしくお願いします。