名古屋市子ども青少年局より、市内の各保育園、認定こども園、認可外保育所等に対して、「園外保育における安全の確保について」と題した通知が出された。大津市の保育園に通う園児が散歩中に交通事故に巻き込まれた事件を受けてのもの。
■ 園外保育における安全の確保について(名古屋市通知)
「今般、滋賀県大津市において、園外保育時に園児が死亡する痛ましい事故が発生しました。各施設においては、日頃から安全な園外保育を実施していただいているところですが、再度、各施設の危機管理等のマニュアルの内容の確認を行うとともに、散歩コースの状況把握に努めるなど、安全の確保の徹底を図るようお願いいたします。」
ただ、私自身、以前から気になっていたことがある。小学校通学路の安全対策については、相次ぐ小学校児童の事故を受け、文部科学省が主導し全国の通学路を対象に緊急点検を実施。ガードレールや防護柵の設置、また歩道設置が困難な場所には路肩部分のカラー舗装化など安全対策を進めてきた。一方、保育園や幼稚園の登園路、散歩コースなどについては、通学路対策から外されるなど制度的が未整備であり、安全対策がなおざりになっているのではという懸念があった。
当局に、歩道が設置されていない保育園児・幼稚園児の登園路の路肩のカラー舗装化など要請しても、「国の補助対象にはそのようなメニューはない」として、対策を見送られてきたのも事実。結局、現場現場の柔軟な判断により園児の登園路の安全対策を進めるしかなかった。
しかし、この事故を契機に、児童だけではなく園児に対しても安全対策の必要性が再認識され、登園路、散歩コースの再点検をするとともに、園児の安全対策が確実に進むきっかけとなることを願う。私もしっかり声を上げていきたい。