ほうしょうほいくえん開園式

IMG_6551名古屋市宝生保育園の廃止に伴い、令和2年4月1日から民間保育園である「ほうしょうほいくえん」が運営を引き継いだ。また、同日には、市の担当主幹さんと地元である宝学区連絡協議会会長さん、宝学区民生児童委員協議会主任児童委員さんをお招きし、ほうしょうほいくえん開園式が開催された。

通常、開園式といえば、数十人規模でお客様や保護者の皆さまをお招きし、ご披露するのが一般的。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響もあり、お客様は3名+保護者代表のみ。開催時間も大幅に短縮。なお、学区の会長さんからは「学区としても子どもたちを精一杯応援したい。」と励ましのご挨拶をいただいた。

さて名古屋市宝生保育園は昭和55年の開園。この間、40年にわたり地域の子育て支援の拠点施設として、多くのご家庭や子どもたちの支援に努めてきた。定員90人とやや小ぶりではあるものの、園庭の広さは市内有数。子どもたちの笑い声が1日中こだまするのびのびと遊べる保育園として、地域の期待を一身に担ってきた。

ただ、40年も過ぎると施設は時代に合わない部分も。大人のトイレは男女共用、更衣室は女性職員分のみで男性職員は倉庫で着替え、給食調理所にはスチームコンベクションオーブンなど調理員の省力化につながる設備は不足し、Wi-Fi環境もないため職員はパソコンでの作業が困難など、課題は少なくない。それでもしっかり保育が展開されてきたのは、まぎれもなく公立保育園の保育士さんや職員のみなさんの熱意のたまもの。なお、令和3年度には園舎内の大規模修繕を実施し、子どもたちの安心安全に配慮するとともに時代のニーズを取り入れた保育園としてリスタートする。

公立保育園の良質な保育をしっかり引き継ぎつつ、民間のノウハウを発揮しながら、子どもたち保護者の皆様、地域の皆様に期待される保育園として切磋琢磨していきたい。

■ 公立保育所の現状
1. 老朽化が深刻(108園のうち、築30年以上が100園、築40年以上は47 園)
2. 公立保育所の整備・運営に対しては、国・県の負担(補助)がない。

■ 名古屋市の方針
公立保育所は今後78か所まで集約化し、「エリア支援保育所(※)」と位置づけ、機能強化を図り、民間保育所と連携して、保育の質の向上と地域の子育て家庭への支援に取り組む。一方で、一部の公立保育所については、社会福祉法人への移管または統廃合を進める。
※ エリア支援保育所とは、保育の質の向上と地域の子育て家庭を支援するために、研修などの企画・調整や地域の子育て関係機関のネットワークづくりのコーディネートに取り組む。

■ 社会福祉法人へ移管すると
1. 社会福祉法人が持つ柔軟性や効率性を生かして、保育サービスの充実を図ることができる。
2. 社会福祉法人に対する国の補助や民間活力の活用により、効率的に老朽化した保育所の整備を進めることができる。

■ 法人の選定方法
法人の選定にあたっては、複数の評価委員により、保育理念・保育方針、応募法人の運営している保育所等の状況、移管される園の保育の引継ぎに関する方針などを厳正・公正に評価する。

■ 民間移管予定の公立保育所及び移管時期(令和2年度以降)
〇 令和2年4月
宮前保育園(北区)
宝生保育園(南区)

〇 令和3年4月
鳩岡保育園(北区)
大永寺保育園(守山区)
松が根保育園(緑区)
藤が丘保育園(名東区)

〇 令和4年4月
汁谷保育園(千種区)
新富町保育園(中村区)
高針北保育園(名東区)

〇 令和5年4月
芝保育園(南区)
山下保育園(守山区)
太子保育園(緑区)

〇 令和6年4月
千代田橋保育園(千種区)
富田第三保育園(中川区)
牧野原保育園(名東区)

〇 令和7年4月
南陽第二保育園(港区)
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横井利明
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