ワクチン接種には4か月

名古屋市は新型コロナウイルス感染症にかかるワクチン接種の接種に向け、接種にかかる体制、人員、周知の方法のほか、接種をおこなう優先順位、また市民全員が予防接種を安心して安全に受けるための準備を進めている。

その中でも、特に気になるのは接種の順位。名古屋市民230万人すべてがワクチンを接種するのにかかる期間は、接種のはじまりから4か月とされているが、どういった方から優先的に接種を行うのかについては、実は「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に規定がある。

それによると、厚生労働省の登録を受けた医療従事者や高齢施設の従事者に対して優先的にワクチンを接種をおこなうこと、また、住民に対する予防接種をおこなうにあたっては、「基礎疾患を有するもの」「妊婦」「小児」「成人」「若者」「高齢者」などに分類したうえで死亡率、重症化率などに基づき、具体的な摂取対象者の範囲や優先順位は、政府対策本部が発生の状況に応じて柔軟に決定することとされている。

ただ、ワクチンの開発までには、ワクチンの有効性・安全性の確認や、一定の品質を担保しつつ、大量生産が可能かどうかの確認などを行う必要があり、通常開発には年単位の期間がかかるのが一般的だ。

現在、政府はワクチンを早急に開発するため、民間の技術を活用しながら、ワクチン候補を作成し、可能な限り早く有効性の評価が可能となるよう令和2年度予算において約100億円の研究開発費を投入し、東大、大阪大、国立感染症研究所などで研究を進めている。

いずれにしても、これら課題を早急に洗い出し、また、国の情報を注視しながら、名古屋市は全市民の接種に向けた準備を進めていくことになる。今市民の皆さまができることは、ワクチンが開発されるまでの間、この名古屋で、そして日本でパンデミックがおこらないよう、新しい生活様式を心掛けていただき高齢者や障害をお持ちの方、基礎疾患のある方などの命を社会全体で守っていくしかない。
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横井利明
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