昨年、新型コロナウイルスの感染拡大によるクラタスターが相次いで発生した栄四丁目のフィリピンパブでは、1日も早くお客様に安心してきていただける繁華街となるよう、飲食店を挙げて職域接種に取り組んでいる。
街の復興に立ち上がったのは「名古屋日・比社交協会(山田信会長)」。6月16日にフィリピンパブなどの飲食店46店舗でワクチン接種のための組織「名古屋日・比社交協会」を設立。厚生労働省に対して同日、職域接種を申請した。接種希望者1,000人の大半がフィリピン人の従業員。
今日7月10日(土)から中区役所ホール(地下2階)で始まったワクチン接種には、フィリピン人従業員を中心に250人が来庁。中区役所周辺は一時、フィリピン人でごった返した。
接種会場は25人の係員で運営。その他、ドクター2名、看護師2名、薬剤師2名、そして日本語のわからない従業員のために4人の通訳で対応。会場内は接種者が迷わないようすべて一方通行となっていたこと、事前訓練等により大きな混乱はなかった。
一方、中保健センターも「名古屋日・比社交協会」の取り組みに感謝しているとの言葉をいただいている。中保健センターとしては、課題意識はあったもののフィリピン人の従業員へのアクセス手段がないこと、また、飲食店の協力をいかにして得ていくのか、対応に苦慮していたとのこと。今回の「名古屋日・比社交協会」の取り組みには感謝しているとのことだった。
また、待機場所に張り出された新型コロナに関する説明資料はすべて中保健センター職員の皆様による手作り。ひらがな、英語、タガログ語で書かれた新型コロナウイルス感染予防などの啓発、ワクチン接種に関する説明など大変に役立ったという。中保健センター職員の協力が大きな支援になったことは間違いない。また、中区役所ホールを貸し出していただいた中区役所職員の協力にも支えられたと「名古屋日・比社交協会」の方々がおっしゃっていた。
■ 今後の流れ
① 第1回目接種
7月10日(土) 250人接種
7月17日(土) 250人接種
7月24日(土) 250人接種
7月31日(土) 250人接種
② 第2回目接種
8月7日(土) 250人接種
8月14日(土) 250人接種
8月21日(土) 250人接種
8月28日(土) 250人接種
■ 接種の流れ
① 受付
・ 集合場所にて整列して頂き、指定時間の順に受付
・ 整列時に、予診票や接種記録書の記入事項に不備がないか、記入漏れがないかを確認
② 予診
・ 医師2名が予診を実施
③ 接種
・ 予診が終わったのち、看護師が接種する腕を確認し接種
・通常は利き腕と反対の腕を選択
④ 接種済証(接種券に付属)及び 接種記録書にロットシール貼付
・ 接種したことを確認するため、接種券をお持ちの方には接種済証に、ない方は接種記録書に、ワクチンのロットシールを貼り付け
・ 接種の1回目・2回目とも貼付するので、紛失しないよう必ず会場に持参
⑤ 待機(経過観察)
・ 予診時の判断に基づき待機スペースで15分もしくは30分待機(アレルギー反応がないかを確認)
・ 待機スペースに座って待つ。
・ 万一、体調が悪くなった場合は、近くにいるスタッフに知らせる。