再稼働なんて認められない

 泊原発が停止したまま13年。このまま再稼働せず廃炉へ、そして北海道に核ゴミを持ち込ませない「北海道大行進」が今年もおこなわれました。私も参加して、いっしょに札幌市内をパレード行進。

 パレード前の集会では、原子力規制委員会が泊原発の安全審査に「事実上の合格」を出したことへの批判が次々。5月1日から1ヶ月、意見公募され、その集約後に夏にも正式合格かと報じられています。

 科学的な議論が尽くされてこそパブコメであって、セレモニーのような意見公募などおかしい。そもそも合格を出せなかったのは、敷地内や海底の活断層を否定できなかったからだったはずてす。

 埋立地の上に建っている重要施設もあり、液状化などの心配も解消されません。「行動する市民科学者の会・北海道」の小野有五先生もスピーチされ、具体的に指摘されました。

 津波対策としての防潮堤も建設中で、核燃料を運んでくる新たな港も正式に決まっていません。過酷事故があった場合の避難も、猛吹雪などとの複合災害では安全を確保するのも難しいでしょう。

 それなのに、なぜ再稼働が急がれているのか。ラピダスの半導体工場が正式に稼働すれば、莫大な電力が必要になります。ラピダス社は当初、すべてを再エネで確保したいと報じられましたが、電気に色が付いているわけではありません。ここに再稼働を急ぐ理由があります。

 安全対策よりもラピダスが先行されて、過酷事故が起きた場合の責任は誰が取るのか。そもそも原発を動かせば必ず出る「核のゴミ」を、どうするか決まってもいません。問題を先送りして「後は野となれ、山となれ」で、いいのでしょうか。

 参院選に向けても、各党・各候補は再稼働への賛否や公約・態度を明らかにすべきです。具体的に進んでいるのですから、一般論で済ます現状ではないはずです。

 今日の集会は北海道の課題とともに、今も続く福島第一原発事故を忘れないようにと開かれてきました。私もいっしょにがんばります。

 【今日の句】福島の痛み 決して忘れない

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畠山和也
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