苦しみにこそ政治は目を向けて

 今日は寒風の帯広市・幕別町・音更町へ。懇談のなかで驚くようなダブルワークや、物価高で切羽詰まっている実態に胸が痛みます。くらしを支える政治に早く変えなければ。

 農業が基幹産業の十勝地方。実りの秋も終盤です。収穫や選果に人手が必要な作物は、十勝管内だけでなく釧路や北見からもパート等で来るそうです。ガソリン代をかけても稼ぎがいいから、とのことです。

 「ダブルワークという女性がいる。7時から16時まで長いも堀り、いったん家に帰って20時から深夜1時まで別の仕事だそう」。理由は聞いていないようですが、生活苦が背景になっていると思われます。

 別の会場で懇談会に参加した女性も「私もダブルワーク。タイミーを使ってトリプルも考えている」。子育てと介護のダブルケアの真っ最中でもありました。体を壊さないのかと、本気で心配になりました。

 細切れで短時間では、雇用保険がつかない仕事もあります。この女性が困っているのは生活苦とともに社会保険だとのことで、言葉を選びながら、私に伝わるようにと話されていたのが心に残りました。

 高市首相が労働時間の規制緩和検討を厚労相に指示したのは、過労死ラインを超えても働きたいという方の要望に応えるためといいます。体が動く若いうちに稼ぎたいという方もいるのでしょう。

 しかし目を向けるべきは、低賃金や社会的理由で長く働かざるを得ない実態こそではないのか。ひとり親家庭、無年金・低年金の高齢者、学費・生活費を稼いでいる学生などの苦労に、高市首相は心を寄せているのか。

 「どうして赤旗はスクープを連発できるのですか」という質問から「コメを作る農家が減っていってしまう」「戦闘機やミサイルをたくさん買って、おかしいんじゃないか」など、堰を切ったように話が続きました。

 日本共産党への厳しい意見も含め、今の政治と社会が行きづまっているからこその心からの声。しっかり受け止め、党もアップデートしていかなければ。明日は北見市での活動です。

 【今日の句】歩くほど 地に足つける 重み知る
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畠山和也
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