小池晃書記局長がパワハラを認めて処分を受けたと、公式に発表・謝罪がありました。志位委員長も常任幹部会としての対応が遅れた反省と、責任を痛感していると述べました。詳しくはこちらをご覧ください。
今回のことを自分に引き寄せておきたいと思います。みずからの言動の戒めとともに、党活動のなかで、あるいは普段の社会・家庭生活のなかでも、ハラスメントをなくす行動を。尊厳を守ることや相手をリスペクトすることは実践の課題だし、そのような党になることで信頼が回復されるよう、あらためて私も腹に落としたい。
先月の政府交渉を終えて、その報告をおこなう一環としてALS患者の深瀬和文さん(道難病連理事)宅を訪れました。道難病連でお会いした時に、車いす使用の児童が修学旅行へ行く際に保護者の同行が求められていた件を教えていただいたのです。
同様に、前年の宿泊研修は参加できなかったといいます。札幌市教委は介護アシスト(有償)が必要な場合、市教委が費用負担するとのこと。しかし、保護者はもとより学校現場への周知不徹底だった可能性があります。
2016年に障害者差別解消法が施行されました。障害者への社会的障壁を取り除く「合理的配慮」を提供するよう、国や地方自治体などへ義務づけられています。しかし現実は、このような差別的取り扱いがあるわけです。市議会でも取り上げてもらいましたが、政府交渉でも担当者と話をしてきたというのが経過です。
内閣府の担当者からは、関係機関などから詳細を聞いていないため一般論ということを前提に、「合理的配慮」がなされていないと言える可能性が述べられました。文科省の担当者からは、法にもとづく指針を出しているとの紹介がありましたが、現場で何が実際に起きているかはつかめていないようでした。私からは、まず全国でも調査をと求めました。
文科省は通知を出した、市教委も通知を出した、あとは現場の責任というのでは官僚的に過ぎます。もちろん先生たちの責任はありますが、過密カリキュラムのなかで忙しいし、じゅうぶんな知見を持てていない場合もあります。管理職を含めて、市教委として積極的な役割を果たせなかったのかと残念な思いがたちます。これを教訓に、改善してほしい。
深瀬さんに報告し、懇談のなかで新たな課題もわかりましたので、引き続き市議とも連携していかねば。何より子ども自身が、障害を理由にカリキュラムの一環である学校行事に参加できないというのは、その子の学習権を奪うことになってしまいます。どの子も学べる環境を保障することは、行政としての大事な務め。粘り強く取り組みます。
【今日の句】弱点も 惰性も出し合い 進むため