現場を歩いて、次にもつないで

 今日も紙智子参議院議員の調査に同行。自然の恵みである食と農の世界は、奥深さも難しさも面白さもあると実感した1日でした。千歳アイヌ協会の中村吉雄会長とも、新千歳空港内の展示を見ながら懇談させていただきました。

 まず訪れた長沼町では、道子実コーン組合長も務める柳原孝二・日本メイズ生産者協会代表から話を聞きました。農家でもある薮田享町議も同行しました。日本では作付面積が少ないものの世界では主流作物だけに、進んでいる研究の一端も学びました。

 コーンを作付けした翌年は、大豆の収量など増えることが明らかになっています。輪作体系に組み込むことの意義、国際動向から見た必要性、麦などと共有できる農機具の利点など、なるほどと納得。普及のカギは交付金にあることも、よくわかりました。

 JA道央の今村隆徳組合長さんとは懇談とともに、今夏の猛暑による農業被害の説明も受けました。ビート(甜菜)の褐斑(かっぱん)病、ブロッコリーの生育不良は、ひと目でわかるほどの現状。こういう実態こそ、政治・行政にかかわる人が知るべきです。

 共済やナラシ対策でカバーしきれないし、肥料などの高騰も政府の支援では物足りないし、農家にとってはやりきれない。今村組合長の「再生産できるような政策を」との願いは、多くの農家に共通する願いです。消費者の側でも、このような生産者の苦労とともに仕組みを知ってもらうことが大切と痛感しました。

 千歳アイヌ協会の中村会長は、どの党だからなどとは関係なく、いつも気さくに話してくださいます。以前に私と生活館で会ったことや、紙さんと自宅で懇談したことなども覚えていて本当にありがたい。今日も後継者育成についての大事な点を、ていねいに教えてくださいました。

 先日、札幌法務局から「人権侵犯」と断じられた杉田水脈衆議院議員の暴言も話題に。尊厳を傷つけたら謝罪して当然なのに、本当に反省してるのかと疑問がつきまとう杉田氏の態度。成立したアイヌ施策振興法でも、先住民族と明記しているのにです。ヘイトや差別を許さない国会と、世論づくりをしなければと決意も新たにしました。

 【今日の句】扇風機 出たままストーブ つける朝

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畠山和也
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