地域社会の奥深い変化

 昨日に続き、酪農家を中心に訪問や入党のお誘いへ。別海町ではマイナス15℃まで下がった地域もあり、どこでも話の始まりは「今日は寒いね」から。牧草地に出ていた牛も、日なたで暖を取っていたようでした。

 私がお会いしたのは、親から継いで10年が過ぎたという酪農家さん。放牧中心で、頭数は多くなくとも生活が成り立ってきたといいます。糞尿処理や土づくりなど話は尽きず、日本共産党についても「どうして政党助成金を受け取らないのか」との質問も。私からの話に理解くださり、「しんぶん赤旗」日刊紙をお読みいただくことに。

 紙智子参議院議員が訪問した先では、30・40代のごきょうだいが入党されました。ずっと日本共産党を支持してくださったそうで、インボイス導入による苦労にも直面していたとのこと。同行していた中村忠士・別海町議ともども喜び合いました。

 農家も中小企業・自営業も、岸田政権のもとで厳しい先行きしか見えません。だから地域経済・地域社会が閉塞感に覆われ、奥深い政権批判になっています。それがわからない総理を早く退陣させ、新しい政治へ野党が挑戦する時です。

 自民党政治のゆきづまりを大元から変える、日本共産党が何より大きくならないと。「野党のがんばり時」との言葉を、しっかり受け止めたい。

 先立って、別海町矢臼別に住まわれていた二部黎さんの弔問にうかがいました。ちょうど自衛隊の演習時間に重なり、榴弾砲の砲音・着弾音が何度も鳴り響きました。その演習場のど真ん中に、二部さんはパートナーの倉谷あみさんと2017年に移住されたのでした。

 依頼されていた作品の制作にと斜里町から通っていた際、移住を奨められた二部さん。制作とともに、矢臼別平和資料館を「育てる会」事務局長としての役割も果たされました。

 平和資料館の地鎮祭では「自ら神主(父親が神主)を執り行い、末永く工事の安全を祈願する世界平和の祝詞を述べ」(「育てる会」佐々木会長)たそうです。

 平和を愛し、子どもたちや次世代に深い信頼を寄せてこられた二部さんは、新たな作品として「泣き地蔵・怒り地蔵・笑い地蔵」を構想していたとのこと。あらためて「平和の家美術館」内を見回すと、作品を通じて二部さんのあたたかさが伝わってきました。

 敷地には二部さん制作の石像があり、紙議員と「平和の馬に乗る人」前で1枚。今年の平和盆踊りで「お帰りなさい」と挨拶された二部さんを思い出しながら、平和な社会をとの決意を新たにしました。

 【今日の句】牧草地 凍えと反射に きらきらと

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畠山和也
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