敬老パスは、移動する権利の保障

 朝早くに釧路市を出て、札幌東区での地域懇談会へ。いつの間にか積もった大雪に驚きでした。太田秀子市議・平岡大介元市議とで、国政と札幌市政への要望をうかがいました。自民党政治のゆきづまりは深刻だと、痛感もさせられました。

 自民党の裏金事件について「国会議員の説明を聞いたが、これは脱税にならないのか」との意見がありました。訂正すれば済むというだけでなく、「事務所の引き出しに保管」「いったん自分の口座に入れておいた」という言い訳にならない言い訳に、誰もが納得していません。

 意見交換では、とりわけ札幌市の敬老パスへの意見が集中。もともとは板垣市長時代に実施されたものですが、「当時は全会派一致でつくられたもの。改悪させない一点で力をあわせてほしい」「くりかえし陳情を出してきた。他党への働きかけを」との発言がありました。

 太田秀子市議からていねいな回答とともに、市民世論を受けた、この間の市議会の変化も報告されました。「維新以外の賛成多数で、現行保険証の存続を求める意見書が採択された」ことは、その変化を象徴する1つ。背景には市民世論がありますと、太田市議は強調しました。

 健康事業としてのウォーキングを否定するものではありませんが、それをアプリを用いてポイント化し、敬老パスを削減しようとすることに批判が高じているのです。誰もが移動する権利があって、それを自治体レベルで保障することを後退させてはならないと思います。

 今日のような大雪では、高齢者にとって車の運転は心配になるのも当然です。そもそも除雪されていない歩道を歩くことも、高齢者には厳しいもの。敬老パスを敬老パスとして残す意義は、決して消えるものではありません。

 札幌市政とともに大元の国政を変えようと、最後は参加者みんなで確認。元気をいただきました。

 【今日の句】高齢者 追い込む施策は 撤回を
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畠山和也
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