「海外客バブル」の一方で

 羊蹄山がくっきり見えるほど気持ちいい天気のもと、今日はニセコ町・蘭越町へ。連休最終日にもかかわらず、「新春のつどい」に多くの方が足を運んでくださいました。ありがとうございます。ニセコ町・高木直良町議、蘭越町・柳谷要町議が、いっしょに訴えました。

 ニセコエリアは「海外客バブル」と報じられるほどの状況で、東京から派遣されたタクシーのことまでニュースに取り上げられていました。ラーメンが2000~3000円という一帯もあり、あわせて時給を上げて従業員確保にも懸命とされています。

 つどいでは「大手チェーン店などが時給2000円まで上げる一方で、地元の業者はそこまで上げられない」と、中小企業・地元業者の厳しい一端をうかがいました。介護や福祉の職員も、人員不足が続いています。地域的な事情があるとは言え、住民にとってはくらしの安心にかかわる大問題なのです。

 良好な雪質を求めて海外の富裕層が長期に滞在するニセコエリアは、これまでも投資目的の海外資本に地域が荒らされないかとの心配がありました。コロナ禍からの回復と、円安により日本に来やすい環境も重なって、一気にバブル的な状況となってしまいました。

 外国語や外国文化を学べる地域であることから「ニセコ留学」として広がるなど、国内の若い世代が定着するという状況もあります。基幹産業の農業でも、独自に食品加工・販売まで手掛ける取り組みも広がっています。

 一方で先に述べたように、介護や福祉、医療などくらしの土台にかかわる分野は課題です。新幹線の札幌延伸にともなう並行在来線のバス転換も、運転手不足により議論は暗礁に乗り上げています。社会保障や公共交通の維持には、やっぱり国の役割の発揮が必要です。

 蘭越町では、チラシを見て参加したという方が「こういう時に防衛費を増やすより、くらしにまわすことを優先すべきでは」との意見がありました。まったく同意です。裏金事件にも怒りの声があり、だからこそ日本共産党を伸ばしてほしい。私も引き続きがんばります。

 【今日の句】自民では 濡れ手に粟の バブルかな

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畠山和也
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