長崎への原爆投下から79年。哀悼の意を表し、核廃絶・被爆者援護と、日本政府は核兵器禁止条約の批准をとの行動に参加しました。「本当に早くなくしたいね」と、署名される方も。声をあげれば、きっとなくせるはずです。
核兵器禁止条約が2021年に発効するまで、75年以上を費やしました。この日を見ずに亡くなった被爆者も、多くいらっしゃいました。しかし、被爆の実相を語り、核兵器の残虐さや非人道性を語り、国内外に仲間づくりを進めてきた積み重ねが発効につながったのと思うのです。
私も含め、戦争を知らない世代が多数です。それでも平和の願いが強いのは、日本に憲法9条があるからこそ。戦争を放棄したことで国家財政を経済成長に振り向けられたし、国際的な信頼を得られてきたのではないでしょうか。
平和の原点に立ち返るべき8月に、岸田首相は「憲法に自衛隊明記を」との論点整理を指示し始めました。総裁選に向けた戦略だけでなく「戦争する国づくり」の完成をめざすものではないのか。これを許さない世論を、さらに広げていきたい。
今日のX(旧 Twitter)のスペースも、テーマは「核廃絶について」。原水爆禁止世界大会に参加した医師の小内ゆいさん(勤医協札幌病院)と学生Tさんをゲストに、大会の感動と核廃絶に向けた思いを、たっぷりと語っていただきました。
「世界でも核被害があり、核は人間の手に負えないものと実感」(小内さん)、「核兵器をなくそうと、こんなに多くの人が集まっているのかと感動」(Tさん)など、大会の熱気が冷めやらない話が続きます。
あわせて、日常の仕事や学業のなかでは戦争や核兵器のことが話題にもなりづらく、どうしたらいいかとの話し合いもされたとのこと。Tさんの「少しずつ話の種を、まわりに広げていきたいです」との話に、ウンウンうなづく小内さん。
医師の立場で言えばと前置きされ、「放射能被害の治療には限界があります。だから予防をするなら核廃絶」なのだと、反核医師の会の意義を語られました。納得です。
大会の感動や感想を参加者同士で語り合える場は多くなく、お2人から「今日のような機会は良かった」とは、思わぬ気づき。いつも写真は固い顔の私ですが、記念に1枚となりました(スタンプ入りがTさん)。
昼には道原発連の定例宣伝にも参加。昨日の宮崎県を中心に襲った地震で、南海トラフ地震への注意が喚起されていることは、国民だけでなく原発を扱う電力会社などにも向けられたものです。
そうであるなら、過酷事故が起きれば逃げ場がない状況となる伊方原発(愛媛県)を動かすのか、が問われるべきではないのか。避難経路を確保できないと何度も訴えられている以上、国が電力会社や地方自治体まかせにして責任逃れをしてはなりません。
在日外国人と思われる方が署名をされた、と聞きました。放射能汚染は、県境も国境もなく広がるもの。核兵器も原発もなくしていく、国際的な連帯も大事ですね。
【今日の句】8月に 総理が改憲 掲げるか