今日は野呂栄太郎没後91年の墓前祭・碑前祭にて、党道委員会を代表してあいさつ。長沼村(当時)に生まれ、経済学者としても党活動家としても大きな役割を果たした野呂を悼み、遺志を継いでいこうと呼びかけました。
野呂家の墓は札幌市・平岸霊園にあり、記念碑は長沼町小公園に建てられています。出生日の4月30日に両所で、このような集会を開いています。墓前祭は党道委員会が主催のため私が、碑前祭は党南空知地区委員会が主催のため上田久司地区委員長があいさつ。野呂の業績を称えつつ、先見性と不屈性をもった野呂のような生き方を--との話とともに、私も上田さんも触れたのは治安維持法について。今年で制定100年となり、野呂はじめ党の先輩だけでなく多くの国民が不当に弾圧・逮捕・拷問を受けた「稀代の悪法」を、あらためて許してはならないと訴えました。
絶対主義的天皇制や侵略戦争に反対を唱えれば「非国民」「国賊」とされ、自由にモノ言えない社会となって、日本は破滅的な侵略戦争へ突き進みました。治安維持法での犠牲者の名誉は、今も回復されていません。同じ歴史を繰り返してはなりません。自民党政権で続く「戦争する国づくり」の一方で、野呂が生きていた時代とは違うことにも確信を持ちたい。日本共産党自身が国会や地方議会で活動し、地域・職場・学園で多くの方と結びつき、いっしょに国民運動も広げています。主権在民や戦争放棄を明記した憲法は、何より大きな支柱です。
野呂はじめ多くの党の先輩が、当時の権力に屈して変節し、文字どおり日本共産党が壊滅していたら、今の私たちの土台もなかったことでしょう。科学的な確信を生きる力とし、社会変革に情熱を注いだ生き方にも、あらためて学びたい。冷たい強風が碑前祭では特に強いなかでしたが、苫小牧市からバスで15人ほどが参加するなど、会場は熱気あるものとなりました。国会要請へ参加するという若い世代には、あたたかい拍手も寄せられていました。新しい社会は必ずつくることができます。私もがんばりたい。
【今日の句】先輩に 今度は勝利の 報告を
必ず社会も時代も変わる
