一人じゃない

 今年で結成30年となる道労連(北海道労働組合総連合)定期大会の来賓に。たたかう労働組合が求められている!とエールを込めて連帯のあいさつを送りました。

 昨年度、道労働局へ寄せられた労働相談は37,660件にものぼります。前年度と比べて全国は平均1.2%増の相談件数という一方、北海道は約11%増なのです。それだけ労働環境の悪化があるのとともに、「声を出していい」という雰囲気がつくられてきたのだと思います。そこには、くりかえし道労連が街頭からの呼びかけや学習講座、粘り強い宣伝と組織活動と続けてきた反映があると私は思っています。

 困っていても相談できない、自分の胸の内にしまっておくという方は多くいるはず。泣き寝入りしないで声にしようと呼びかけても、現実は「会社で浮いちゃうかも」「自分のクビがかかる」など、まずは考えてしまうでしょう。だから「あなたは一人じゃない」、団結を崩さないということが伝わらないといけないと思うのです。これは政党・政治家の発信も同じだと思っています。

 いったい誰が派遣労働や非正規雇用を広げてきたのか。誰が規制緩和で競争をあおり、一部の富裕層ばかりを儲けさせてきたのか。誰が社会保障を削りに削ってきたのか。誰が教育現場を、ここまで締めつけてきたのか。誰が職場や社会から自由を奪ってきているのか--これまでの自民党政権ではないのか! 悶々と苦しんでいるのは、あなた1人では決してない。その立場で奮闘してきた道労連のみなさんといっしょに、党としても全力を尽くす決意だと述べました。

 党石狩地区や江別市後援会へのあいさつまわりなどもおこない、多くの激励もいただきました。会えば元気、語れば元気!になるものです。選挙での体の疲れはあっても、行き詰まった安倍政権を早く変えたい!というエネルギーは満ち満ちています。気持ちをひとつに、たたかう夏にしていきたい。

 終わってネットのニュースを見ていたら「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」について、多くの報道がされていました。不展示となった作品の経過なども記して「考えあおう」という主旨なのだろうと思うのですが、それを否定してテロ予告までするとは。どんな理由であれ、テロや暴力は許されない!

 暗澹とした気持ちになっていられない。日本ペンクラブは「同感であれ、反発であれ、創作と鑑賞のあいだに意思を疎通しあう空間がなければ、芸術の意義は失われ社会の推進力たる自由の気風も萎縮させてしまう」との声明を発表しました。私も同感。たたかいながら、草の根の自由と民主主義を強くしなければいけないです。

 【今日の句】内向きの国を 世界はどう見るか
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畠山和也
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