なぜ知事は目を潤ませたのか

 急きょの緊急事態宣言となった経過を報じる各紙を読んで、菅首相の投げやり姿勢と国・道・政令市の関係が浮かび上がってきたように思います。菅首相と親しいと言われる鈴木知事も、今回は根回しもなく頭越しに決まった緊急事態宣言のようです。

 今日の北海道の陽性確認者数は566人で、またもや高水準となりました。先日の緊急事態宣言に至ったことについて、秋元札幌市長は「少しタイミングを逸してしまったのは非常に残念だ」と、判断の遅さを間接的に批判しました。秋元市長の責任は免れないものの、鈴木道知事の責任も、また重い。

 昨日の知事記者会見は「目を潤ませ」と報じられています。知事自身の良心に照らしての涙ならいいのですが、懇意とされる菅首相にハシゴを外された形への失望の涙なら、向いている方向が違い過ぎる。道北の首長の1人は「道は遅い」と述べたとのこと。市民や医療従事者などとの意識の乖離こそ、今回の急展開の根本にあるのだと思うのです。

 菅首相の根拠なき楽観や無責任さと、専門家の意見に対する軽視が根本にあり、結局は道民にしわ寄せが来ている構図です。このまま国民の命を菅首相に任せられるかと、いっそう深刻に受け止めたい。北海道から声をあげていくことに、私も力を尽くします。

 今日は党道議団主催のジェンダー平等に向けた学習会。とはいえコロナ禍のためオンラインで加藤丈晴弁護士の講演や真下紀子道議の道政報告など、論戦や運動の到達点がよくわかりました。コロナ禍での支援でも、ジェンダー平等の課題でも、1人ひとりの尊厳を守ることこそ政治の役目と痛感しています。

 【今日の句】これほどに 命軽視の 政府とは

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畠山和也
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