コロナ政策を転換すべきではないか

 日本では、このところ新型コロナウイルスの新規感染者が順調に減少してきている。そのため、政府は、東京都など18都道府県に講じている蔓延防止等重点措置を3月21日に全面解除した。 これに対して、解除すれば感染がまた拡大すると懸念する専門家もいるが、オミクロン株はBA.2を含めて弱毒性であり、その点では過剰に心配する必要はなさそうである。 しかし、軽症者や無症状者が多いので、検査を徹底する必要がある。市中感染が拡大している今、実際の感染者数はもっと多いと思われる。そのためにも、品薄の検査キットがもっと簡単に入手できるようにすべきである。 さらには、3回目のワクチン接種を加速化する必要がある。3月25日現在で、3回目の接種を終えた人は37.4%にすぎない。 内外の製薬会社が経口治療薬の開発を進めており、メルク社のラゲブリオ(モルヌピラビル)、ファイザー社のパキロビッドパックが既に承認されている。また、塩野義製薬は、2月25日に承認申請を行っており、早期承認が期待されている。 ところで、ヨーロッパや中国で、新規感染者が増加している。また、中国でも感染者が増加している。 イギリスでは、2月24日にコロナ対策に伴う行動規制をすべて解除し、陽性でも隔離しないことにした。また、濃厚接触者に対する検査もやめた。この背景には、3回目の接種を終えた人が全人口の過半数、成人の約8割にのぼることががある。 この点は、日本は大きく遅れている続きをみる

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