トランプの中東政策がもたらすもの

トランプ大統領は、イランとの対立を激化させている。イランとの核合意から離脱するとともに、今度はイランの革命防衛隊をテロ組織に指定した。両国の関係が緊張すれば、中東は不安定化し、原油価格にも影響する。 トランプはまた、イランと対立するイスラエルを支持する姿勢をますます強化させている。エルサレムをイスラエルの首都と明言したり、ゴラン高原におけるイスラエルの主権を認めたりして、パレスチナをはじめアラブ諸国の反発を買っている。 中東の国際関係は、サウジアラビアとイランの対立がもう一つの要素であり、これが地域の緊張を高めている。両国は2016年1月に外交関係を断絶したが、シリア、レバノン、イエメンをめぐって対立している。 宗教的には、サウジではスンニ派、イランではシーア派が多数派であり、これが対立に輪を掛けている。 アメリカはサウジの同盟国であり、先述したようにイランを追い詰めている。ロシア、フランスなどの大国、さらに続きをみる

『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』