感染症の危機管理:新型インフルエンザ対応の教訓(21)政権交代、無知な大臣を騙す官僚たち

 厚労大臣がしっかりしないと、役人たちは大臣を騙し、自分たちの利権を守ろうとする。それが2009年夏の政権交代でも繰り返された。 政権交代後、長妻大臣の下で、ワクチン接種が1回でよいのか2回必要なのかについて議論が紛糾したり、10mlバイアルでの製造(1人分ずつ使える1mlバイアル製造が理想的)の可否をめぐって問題が顕在化したりしたが、これらの点は、私が大臣を続けていれば、適確な判断を下すことができたと思う。 政権交代したからといって、国民の命が危険にさらされてはならないのである。 9月末になって、厚生労働省は、これまで1800万人分とされていた国内生産分を2700万人分に上方修正した。なぜ上方修正したかの理由が、すでに大臣を辞めている私には分からない。 そこで、その点を11月6日の参議院予算委員会で、私は長妻大臣に質問した。すると、10mlバイアルで製造したから製造量を大きくできるという答えであった。 まだ私が大続きをみる

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