千葉県衛生研究所で新型コロナウイルスのゲノム解析開始

こんにちは、本日からまた新しい1週間が始まりました。

再来週から始まる千葉県議会に向けて今週も勉強会、代表者会議と目白押しなので、体調管理に気を付けながら頑張ります。

 

さて、かねてより私はSNS等で申しておりますが、千葉県における変異株について、ゲノム解析の必要性や神奈川県など他県と同じように変異株の患者数だけでなく、変異株の種類の公表を千葉県に訴え、担当部署に要望しておりました。

先週の勉強会の時点で県は前向きな姿勢を示しておりました。

 

というのも、すでに変異株に置き換わっており、変異株は感染力も強く、特にインド株は強力であることが報じられており、まさに今行うべきことは「変異株の早期特定」だと考えているからです。

 

これを抑えこむためには、県でゲノム解析をすることが一番でしたが、なかなか前進しませんでした。

 

千葉県の変異株検査というのは、千葉県衛生研究所においてPCR検査によりN501Y変異の有無を確認し、それを国(国立感染研究所)へ送るという手法でした。

しかし、インド株にはN501Yが含まれていないためにN501Yの検査だけしてもインド株は見つからないために、千葉県はN501Yの有無にかかわらず千葉県衛生研究所において送られたN501Y陰性のものも国へ送付していました。

しかしそれではタイムラグが生じてしまうわけです。

本来であればN501YのみならずL452R変異の解析も県独自で行うことができれば早期に感染力の強い変異株を特定することができます。

だからこそ、ゲノム解析を県でやってほしい、と要望しておりました。

 

そして、今般、懸念される変異株の発生状況を早期に把握するため、変異株 PCR検査に加え、可能な場合にはゲノム解析を実施するように国から県へ協力要請があり、千葉県衛生研究所では新たにゲノム解析を6月7日から開始するとの情報提供がありました。

 

ここの部分はまさに先週に担当課に口酸っぱく要望していたことなので、安堵しました。

 

【検査方法について】
(1) これまでの検査方法
N501Y変異株PCR検査
(2)今後の検査方法
N501Y変異株PCR検査に加え、ゲノム解析を実施する。


(3)検査方法の変更による効果
ゲノム解析を行う検体は、千葉県衛生研究所が検査するため、国立感染症研究所へ検体を送付し検査する場合より結果判明までの時間が短縮され、積極的疫学調査等に早く着手できる。
また、L452R変異をもつ B.1.617 系統の変異株(デルタ株等)などの新たな変異株の解析にも対応できる。

 

【ゲノム解析について】
(1)複数の遺伝子変異部分を同時に確認することができ、変異株の特定まで可能。
(2)週の検査件数 最大40検体
(3)解析に要する期間 約1週間
3 検査開始日 令和3年6月7日

 

【その他】
ゲノム解析について国が全国で 5~10%の検体について検査を実施する方針を示しているため、今後も国の方針に基づき、ゲノム解析用検体を国に対して送付する予定。