今年の冬は「ツインデミック」の発生が懸念されている。この「ツイン」とは、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの2つを指す。
日本感染症学会などの専門家が懸念するのが、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザに感染した場合にみられる初期の症状が酷似しており、感染した場合に見分けがつかないこと。しかし、仮にインフルエンザ予防接種を受けていれば、インフルエンザの感染リスクは減少するし、インフルエンザに感染することによる免疫系の負担を回避することにより、新型コロナウイルス感染症への感染リスクを低減させることができる。
そこで名古屋市は、新型コロナウイルス感染症と同時流行が懸念されているインフルエンザについて、定期予防接種の対象者となっている65歳以上の高齢者等の自己負担1,500円を助成することを決めた。9月30日に開催された9月定例会で「高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種助成」が議決。これにより、65歳以上の方は無料でインフルエンザ予防接種を受けることができる。
■ 高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種
〇 実施期間
令和2年10月15日(木)から令和3年1月31日(日)まで
〇 対象者名古屋市民で、次の条件のいずれかにあてはまり、かつ、接種を希望する方
1. 接種日において満65歳以上の方
2. 接種日において満60歳から満64歳の方で、心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能障害又はヒト免疫不全3. 3. ウイルスによる免疫の機能障害(いずれも身体障害者手帳1級相当の障害)を有する方で、身体障害者手帳の写し又は医師の診断書の原本を接種時に提出した方
〇 自己負担
無料
【参考】
■ 新型コロナウイルス感染症対策インフルエンザ予防接種費用の助成
新型コロナウイルス感染症と同時流行が懸念されているインフルエンザについて、生後6カ月から小学2年生までの子どもと妊婦の予防接種費用を1回あたり1,000円助成する。