今日は高橋千鶴子衆議院議員の調査に同行。全国で鉄路廃線が問題になるなか、先行している北海道の実態をつかみ、論戦にも反映していく一環です。沼田町から月形町・浦臼町にと懇談し、JR北海道・道庁での聞き取りには紙智子参議院議員も同席しました。
留萌までの路線を3月末に、3年後には深川市までの路線も廃線が迫られている沼田町。あいにく町長さんが公務のため、菅原秀史副町長が応対してくださいました。篠原暁町議が同席しました。
高校がない町で通学の大事な交通手段であり、まちづくりにも鉄路は欠かせませんでした。沿線自治体で乗車人数を増やす努力もしてきたのに、JR北海道のバス転換方針は変わらず。コロナ禍で赤字が拡大したとはいえ、残念な思いは消えません。バスも運転手や整備士の不足が深刻だし、デマンド交通の取り組みなども含めて、公共交通を支える国の姿勢が問われると実感しました。
月形町では上坂隆一町長、浦臼町では川畑智昭町長が応対してくださいました。札沼線がバス転換して間もなく3年、地域公共交通の課題をうかかいました。浦臼では牧島良和町議が同席しました。
支える財源、バスの運転手など両町でも課題は共通です。中空知での定住自立圏構想も、交通課題は難しく、具体的な話に進んでいないようです。「国がベースとして支えてほしい」との要望も、しっかり受け止めたい。真に責任を負うべきは自治体よりも国の方です。
各地で話が進むにつれて、公共交通課題を入り口に、どう地域全体を維持するのかとの問題に突き当たりました。笑いながら「異次元の地域対策もしてほしいですね」との話も出る実態を、どれだけ政府として認識できているか。私はじめ地方からの発信も問われていると、自戒を込めながら話をうかがいました。
何しろ雪が深い地域ばかりです。国道は除排雪されて代替バスも走れますが、鉄路はJRの自己責任で何とかしなければなりません。コロナ禍で経営が苦しくなっているなか、JR側に立つわけではありませんが、実態に見合った国の役割を求めたい。
JR北海道でも道庁でも、話せる範囲のことはすべて話していただいたように思いました。JR北海道では維持困難な路線が発表されて6年になり、いろんな努力をしながらもコロナ禍を挟んで現実の利用にブレーキがかかったのも事実で、自治体ともども徒労感が出てもくるもの。立場を別に出せる知恵は出し切り、さらなる連携のなかから解を見出す立場で私もがんばりたい。
一言で言うなら、まとめきれないのです。少なくとも言えるのは、国鉄の分割民営化から始まる市場原理主義では解決は難しいということ。いろんな枠組みでの再公営化に踏み込むべきと、個人的には痛感しています。党として鉄道提言を発表し今日もお渡ししてますが、さらに現実は進んでいるからです。
道議会では菊地葉子・宮川じゅんの両道議も同席。調査・懇談は明日も続きます。しっかり血肉にしたい。
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