引き継ぐことの大切さ

 小学校の運動会で応援してから、紙智子参議院議員と「北方領土」問題で元島民の方々との懇談や街頭宣伝へ。いい感じの晴れ具合でした。

 子どもたちのひたむきな姿は、元気を与えてくれますね。昨年に続き、うちの子はリレー選手でがんばってました。懸命に走ったことを誇らしげにしていて、いい思い出や今後の力にしてくれたらいいなと思いました。

 さて、丸山穂高衆議院議員の戦争容認発言や国会議員にふさわしくない飲酒後の言動が問題になっている時こそ、ロシアとの領土問題について正確に国民的認識にしていく必要があります。あらためて元島民のみなさんから話を聞くことは、大きな意義があります。

 今日お会いできた方々は国後島の出身です。丸山発言は「みんな憤激しているのではないでしょうか」と述べつつ、こういう形で領土問題が知られるようになっていることは残念なこととも語られました。まだまだ国内では、領土問題について「難しい」「よくわからない」という方も少なくないからです。

 戦争で領土を拡大することは、当時の国際秩序に照らしても許されません。日本とロシアとの領土については、千島・樺太交換条約において平和裏に国境を確立しています。ロシア側がヤルタ協定を持ち出すのであれば、それに対して日本側はくりかえし反論する必要があるのです。

 ところが最近は「不当に占領されている」との表現さえもしなくなった安倍政権。元島民の方々も「日本ばかり譲歩してはいないか」と危惧されています。原則がどんどん後退していくことは、ロシア側もどんどんハードルを上げた主張をしてくることになります。その一線が後退していないかとの疑問は、もちろん私も感じるものです。

 「高台の家から、学校の校庭が見えました」と当時の島の様子も教えていただき、光景が目に浮かぶようでした。「このような語り部活動を、もっと早くからやるべきでした」と話されていましたが、今からだって遅くはありません。国だって力を入れるべきことです。

 そんな思いをもって紙議員との宣伝では、ちょうど観光客も多い大通公園だったこともあり、「ぜひ北海道の歴史や現実も知ってほしい」と私も切り出しました。世論への訴えとともに、今後の外交活動でも私たちの世代が引き継がなければいけないのですから、正確な認識と歴史の真実を自分のものにしなければと、あらためて心に刻みました。

 【今日の句】子どもらの歓声 胸がホッとする
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畠山和也
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