今こそ子どもに寄り添う学校へ

 札幌市の市立学校も分散登校が始まり、これで道内の学校は再開となりました。わが家の子どもたちも、久しぶりの登校自体が新鮮だったようです。一方で、北九州市のような感染の広がりもあり、不安を抱えている保護者や子どもたちもいます。学校での感染拡大防止に取り組みつつ、出席には弾力的な対応が求められています。

 夏休みや冬休みの短縮も検討されていますが、休校2ヶ月分の学習量の詰め込みが、子どもたちへの負荷とならないようにすることも必要です。子どもたち1人ひとりに寄り添った学習支援を進めるのなら、感染防止も兼ねて、1学級の児童・生徒数を少なくすることも必要だと思います。

 政府の第2次補正予算では、教員の加配は全国で3100人分です。全国の小中学校は約3万校なので、10校に1校ほどの加配にしかなりません。実際は町村の小規模校もあるため、加配は都市部に厚くなると思われますが、それでも抜本的増員が求められています。退職教員(私もその1人ですが)などの協力も必要ですし、現職教員の負担になっている免許更新も今年度は見送ることくらい、決断してもいいのではないでしょうか。特別支援学校や養護教諭などには、さらに手厚い対策が求められます。

 経験したことがないもとでの学校再開に、先生たちの苦労も多かったと思います。子どもたちを受け入れるための掃除と消毒などは、しばらくは先生たちの作業になっているはずです。登校していない子どもたちに、電話やオンラインなども活用してつながることこそ優先されていいので、教員の業務の負担軽減やストレス緩和を進めるために、文科省も教育委員会も役割を発揮してほしい。

 朝の宣伝では、先週より明らかに通勤される方が増えました。多くの職場で通常の勤務へ戻りつつあるもとで、派遣切りや雇い止めなど雇用の不安が広がっています。子どもたちへ心配させまいと、気丈にふるまっている親御さんもいるかもしれません。声にならない声を、しっかりとらえられるように聞き耳たてた活動に力を尽くしたい。

 【今日の句】遅れより 子どもの顔を 気に留めて
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畠山和也
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